天使の歌声の持ち主を捜しに行く男
今日は僕の妄想を書き記したいと思います。
先ほど僕の大好きなバンド ONE OK ROCK の ボーカル TAKA
が最近死去した欧米のバンド LINKIN PARK の Vo
チェスターベニントンの追悼ライブに出演し、「 somewhere i belong 」
を歌っているyoutube 急上昇 31位 の動画を見ていて
自分もそれと意識せず歌を口ずさみ始めるくらい聞き入っていたのですが、
ふと、歌えば歌うほど自分は歌が下手になっているような気がするなぁ・・・。
と、悲しい現実に気づいてしまったのです。
その時僕の耳になれいるTakaの歌声も心なしかキーが低くて歌いづらそうにしていたように思います。
さて、この歌うほど下手に感じてしまう現象は一体どういう訳なのでしょうか。
単に下手クソなだけだろ、歌は才能だ。本来はそれでおしまいのお話なのですが、
歌が上手くなる方法を最近少し教えてもらって練習していたのにこんなに下手に思えてしまうのはどこか根本的に歌うことが向いていないのだろう。と思いました。
そこで浮かんできた考えが、悲惨な考えですが「声帯の形とかそういうのが向いてないのかな・・・」という考えでした。
そこで僕が想像したのは空気の通り道がより通りやすい、または綺麗な音が出る形の声帯です。
とはいっても、それは非常に曖昧なもので、漠然と空気が通り抜けるトンネルの形の違いを頭の中でイメージすることしかできません。
しかしここから僕の妄想の物語は始まったのです。(ドヤァ
将来は理想的な声の出る声帯みたいなものを作り出したりできるのかな・・・。
という感じの妄想から、
天使の歌声とか言われる人がこの世にあふれていたらどうなるんだろう・・・。
なんちゃらの「魔笛(夜の女王のアリア?)」の難しいところを小学生の音楽の時間で歌うようになっていたりして。とか。
マライアキャリーみたなホイッスルボイスを出せる歌手が日本にもごろごろ出てきたりして、とか。
(ただの妄想なので設定ガバガバなのは許して)
そして最終的には歌が最高に上手い人間を作り出そうとするとどんなことが起きるんだろうという最終ステージまで僕の妄想は進みました。
最高に上手い事の定義はぶっちゃけ自分でも定かではないのですが、
僕は厳密で現実的で理論的な整合性を持った想像ではなくそこから始まるなんちゃってハリウッド映画的な物語を思い描こうとしました。
どこかの自然豊かな土地で牧歌的な暮らしを営む少女が僕のまぶたの裏に浮かんできました。
彼女こそはなんの遺伝操作やいずれの体の器官の移植手術も受けておらずして
地上で最も天使の歌声に近い歌声の持ち主なのです。
もう一人は研究者同士での折り合いが悪くついには落ちぶれた、激しい成功欲に駆られている科学者です。
彼はいつでもチャンスを狙っており、手段を選ぼうとしません、どうにかして彼は自分の名を世に知らしめたいと思っており、また傲慢で、自分の能力を思い通りにふるえば必ず有名人の仲間入りを果たせるような偉大な成果が出ると堅く信じ込んでいます。
時に彼の頭の中では、厳しい現実を忘れさせる悪魔の甘美な嘘と誘惑の歌の歌が鳴り響きます。それは現実の生活で彼にとって辛い状況に置かれている時こそ声高に鳴り響く歌声なのです。彼自身はそれを悪魔的なものだとは決して思ってはいないのですが・・・。
あるとき彼の研究の成果が師匠に散々にこき下ろされ否定され、かれがこれ以上なく自分の人生に落胆した時、彼は様々な不運に見舞われます。
研究データをこっそり仲間に盗まれて手柄を取られてしまったり、ということが同時に起きたのです。
ある夜極限状態に置かれた彼は、ついに悪魔の歌声を聞き、そのかりそめの美しさに魅入られてしまい、それがあまりにクリアに聞くことができるので、持ち前の傲慢さでそれをどうにかして「我が物」にしようとしたのです。
彼の魂に狂気が宿った瞬間です。彼はこの時自分の魂を悪魔に売り渡したことに気づいていません。
翌朝には電話で彼の母が亡くなったことを兄弟から告げられ、彼はいっとき故郷へと帰ることになります。その途中でかの少女と出会うのです。
しかし彼女はたまたま彼の故郷にいたのではありません。
彼女との出会いは彼に取り付いた悪魔の仕業なのです。
彼が遠い故郷へ向かう途中の巨大なバス(不思議な形をした馬のような機会がひいている)
がハイジャックされそうになり、それを悪魔の力で助けられた時、その悪魔の力が使われた影響で彼の周りの乗客に不幸が振りまかれ、転倒したバスで、ハイジャック犯と彼以外の乗客は死に彼だけが生き延びたのです。彼は近くの村に住んでいる村人に担がれてある村の教会横の病院で眠っていたのですが、その村にかの少女はいたのです。
彼女は彼が頭の中だけで聞いた歌声とよく似た歌声を持っていたのです。
朦朧とする意識の中で聞いたその歌声の持ち主を意識を回復して数日を安静に過ごした彼は偶然に見かけ直感的に悟ったのです。
長くなりすぎるので中断しますが。
彼女の髪の束を手に入れる彼や
彼女の村の「なにか」から彼女を守ろうとする男たち、
美しい歌を歌うためだけに生かされている若い女性。などの存在が頭に浮かんでは消えてゆきます・・・。